認知症は怖くない!
認知症高齢者支援サークル【りんごの木を植える】の思い
これからますます高齢者が増えてくると予想されています。そして認知症も高齢者の増加と共に増えて来ています。この狛江市でも統計的には全国と同様の割合で3000人ほどの認知症及びその可能性のある方がいると言われています。
ところで認知症は怖いものでしょうか? いいえ、認知症をよく知ることによって認知症は怖いものでも面倒なものでもなく、老化と共に誰にでも訪れるもので特別なものでないと知ることができます。認知症自体は治ることはないと言われていますが、認知症からくる症状は顕在化しない人も、改善する人もたくさん報告されています。もちろん正しい情報と適切な対応があってのことですが。
認知症が老化と切り離せないものであれば、地域でお互いに助け合い、元気な高齢者が認知症の症状が始まった高齢者を支援する仕組みがあっても良いのではないかとおもいます。もちろん、正しい情報と適切な対応が必要なことは当然ですが。
想像してみませんか? 「元気な高齢者が集まり正しい情報の収集、適切な対応を学び認知症の仲間を支援する、また、その介護者を支援する。」元気な高齢者は人の役に立つことで満足感が得られ、認知症の高齢者は同世代のサポーターと共通の話が出来ることで、心の安まる支援を受けられる、そんな狛江市を想像してみませんか?
目標としては自分たちに認知症があっても、今までの生活と同様に住み慣れた町で、できるところは自分で行い、できないところは町の仲間に手伝ってもらい、地域の皆んなから受け入れられ、今までと同じ生活を続けていくことができたら、人生の最後に「狛江市も満更悪くもない」と思えるのではないでしょうか。
認知症というとすぐにグループホームと言われていますが、必ずしもグループホームの形にとらわれなくても、将来的にはグループホームも含んで、あらゆる選択肢を除外しないで、色々な形の生活空間を創造して、提供していけたら良いなと思っています。
そのような活動を通して、認知症のひともそうでない人も、ひとり暮らしのひともそうでないひとも、一緒になってお互いに手をつなぎあい、人生が終わる時まで、それぞれが自分らしい生活を送って行けるように寄り添っていける、そのようなサークルでありたいと思っています。
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認知症高齢者支援サークル【りんごの木を植える】 世話人 立島 廣